2012年4月25日水曜日

A*(Aスター)の重み

いつもAをとったとかクラスで一番だとか書いていますが今回は重みが違います。
そうです、数学以外に科目で初めて最高評価であるA*をとったのです。




今回ばっかりは特別なので僕の解答用紙もお見せしたいと思います。
いつものごとく社会学なのですが、本当に今までの中で一番の出来でした。
アン・メリー先生は僕を評価してくださっていますが、留学生だからといって手加減された事はなく、いつも普通のイギリス人と同じクオリティを要求されてきました。
そんななか、そのアン・メリー先生が"Excellent"という最大限の評価をくださったのです。
先生は「私は本当に自分が認めた生徒にしかexcellentという形容を使わない」とおっしゃってくださり、さらにほかの生徒たちに「タイジュの解答はほとんど完璧だからみんな見せてもらいなさい。」と赤ん坊のときから英語をしゃべっている同級生たちの見本にさせられました。
自慢に聞こえるかもしれませんが、誰でもこんなことを言ってもらえる訳ではないと思います。ましてやA*をもらえる確率は普通のイギリス人でも10パーセント以下なのです。
これは試験前の大きな励ましとなったとともに、僕の留学生活の誇れる思い出となりました。

2012年4月21日土曜日

Stunner!

今日ASレベル最後の政治学の授業があったのですがそこで今までの総まとめとしてディベートを行いました。論題は『英国の非成文憲法は民主主義的見地からみて政治的な健全性を持っているか』で賛成側と反対側で先生のジャッジのもと競い合いました。いつも書いていますがイギリスの学生はディベートなどの議論が大好きで、僕の想像通り大論戦になりました。
ディベートは一つの要点をあげると+1点、さらに例を挙げると+1点、反論が成功すると2点で同じ点を繰り返すと−1点でしたがなんと今回は最後という事で最も衝撃を与えた発言者に5点を加算する"Stunner"=目を見張らせるような事と言う特別賞がありました。
僕には勝算があったのですが議論の最中は仕掛けず反論と援護に回りませんでした。そして時間が終わりに近づいてきて相手の反論する時間がないとわかったときに一気に自分の議論を相手に提示しました。それはこんな感じです。
「非成文憲法は確かにフレキシビリティーを持っていて比較的簡単に改正、修正が利くが根本的な問題を抱えている。それはイギリスの憲法は多くが19世紀の習慣や古典文献から由来しておりたとえ政治学者でもこれがイギリスの憲法だとはっきり示せるものがない。国の政治システムの中枢であり最高法であるべき憲法が主権者である国民に全体像を把握できない事自体が根本的に不健全である。例えば僕の国日本では成文憲法だが小学生ですら憲法の三原則である国民主権、平和主義、基本的人権の尊重を知っている。これこそが国の礎である憲法のあるべき姿であり憲法は国民が自ら理解できる事によって価値を持つのだ。」
これを一気に発言して息を切らすと先生が"That's stunning. I'm very impressed by your opinion. You are the stunner of this debate"と言って今まで誰ももらえなかった"Stunner"の賞を僕にくれました。僕は感動したというよりも凄くうれしくて自分の弁論の力がイギリスでも認められたと思いました。そして一緒のチームだったブライアンも「君は確か英語を日本の義務教育で学んだだけだったよね。僕はスペイン語を学校で同じくらい勉強してきたけどアミーゴぐらいしか言えないよ。君は本当に凄いやつだ。」といって凄く褒めてくれました。
確かに僕の英語力は完璧とは言えずまだまだ知らない単語や、うまく話せなかったりするときもありますが、間違いなく僕は進化している、そう思えるようなすばらしい授業でした。

2012年4月19日木曜日

パリ旅行記 part2

皆さん長らくお待たせいたしました。それではパリでの第二日目を紹介したいと思います。
まず最初にこの日は『天国への門』とも言われているサン・シャペルに行きました。




この教会がそう呼ばれるのにはある理由があります。それは教会内の装飾、特にステントグラスが圧巻だからです。実際僕も中に入ってみてこれは並んだ甲斐があったと思いました。
ちなみにしたの写真はフランスの最高裁?です。

次に同じシテ島にあるノートルダム大聖堂に行きました。ここはイースターマンデーだったせいかカトリックのミサが厳粛に行われていて中には立ち入る事が出来ませんでした。


ちなみにノートルダムは一度政治的に腐敗してフランス革命の際はスクラップディーラーに売られるほどでしたが「レ・ミゼラブル」で知られるヴィクトール・ユーゴーが呼びかけて解体の聴きは免れました。今はフランス国民の心のよりどころとして大切にされています。
そのあとはパンテオンに行きました。ここは一言で言えば有名人のお墓です。したの写真には詩人のヴォルテールや、前述したユーゴー、ノーベル賞を二度にわたって授与された天才キューリー夫妻とそしてなんとあのフランスの国民的英雄(ヒロイン?)のジャンヌダルクのお墓まであります。あと建物が凄く大きくて写真を見てもらったらわかると思うのですが日本で言う東大寺級です。(笑)ここはなかなか見応えがありました。






お次はがらりと変わって近代的なポンピデュウ広場に行きました。ここはジョージ・ポンピデュウという建築家が手がけた近代的な建築群がある場所で「ストラヴィンスキーの噴水」などとても奇妙な建物ばかりですが内部は図書館などの公共施設に利用されているようです。


この黒いビルはモンパルナスタワーといってただの高層ビルに見えるかもしれませんが実はパリの歴史景観地区で唯一の高い建物なんです。はい。それだけです。スミマセン。
実はこのあとルーブルに行っているのですがその次の日が雨だったため内容の都合上次回にまわさせてもらいます。ではこの辺で。

2012年4月14日土曜日

パリ旅行記 part1

今日ようやくパリからレクサムに戻ってきました。今回の旅行はあまりにも書く事が多いので、4部に分けたいと思います。
まず今回の旅程をざっと説明すると、三泊四日のパリ観光で、自分がイギリスで買ったガイドブックを中心に、イギリス人の視点で主な名所を回ってきました。
そしてそのうち二日は、以前述べたように日本で教わっていた英語の家庭教師の先生に案内してもらいました。
それではまず第一日目から。午前零時半発の深夜バスに乗ってロンドンに向かい(電車より安い分、移民系の人がたくさん追っていてうるさくて前々眠れませんでした)そこから人生初のユーロスターに乗ってパリのGare de Nordに向かいました。特急に乗っている時間はあっという間で(2時間弱)長いトンネルを超えた先にはフランスの広大な麦畑が広がっていました。

駅に着くと先生が待っていてまず最初にエッフェル塔にいきました。曇りにも関わらず、たくさんの人が並んでいて、上るのはあきらめましたが世界中の『〜タワー』のモデルになったTour de Eiffelにはやはり貫禄があって今でもステートアイコンだと思いました。
ちなみにその向かいには、今も現役の陸軍士官学校があります。




 次に行ったのがかの有名な凱旋門です。こちらも凄い人の数で上りませんでしたが個人的には凱旋門は上る事よりも、その門自身の彫刻などを見た方が価値があると思いました。

 そしてお次にいったのが少し小高いところにあるSacre-Coeurという教会でドーム型の聖堂と豪華な内部の装飾が印象的でした。

初日はこんな感じで終わりました。このあと先生と一緒に行きつけだというフレンチのレストランに行っておいしいコースを食べました。この日は半日でしたがとても充実していたのですが、観光地ですらまともに英語がしゃべれる人、通じる人が少ないのには驚きました。それ以外真問題なく、パリという街全体が好きになりました。
次回に続く。

2012年4月6日金曜日

明日パリに出発します!

明日から三泊四日ほどパリに旅行に行ってきます。
そこで昨日チェスターのバスターミナルを見に行ってきましたが、みんな春を待望しているようで、活気にあふれていました。僕は何も買いませんでしたがウィンドウショッピング(笑)を楽しみました。
ヨーロッパ本土はドイツ以外正式に旅行した事がないのでとってもわくわくしています。
そして何より自分の英語力を今のスタンダードに引き上げてくださった家庭教師の先生とお会いできるのがうれしいです。先生は今パリの大学院で勉強していて、マスター取得を目指してがんばってらっしゃいますが今回久しぶりに再会できる事になりました。
何はともあれ、せっかくのイースターホリデーですから思う存分フランス、そしてパリを満喫してきたいと思います!