2012年10月4日木曜日

オックスブリッジの面接ワークショップ

これほど、知的好奇心が刺激された経験は今まであったでしょうか!
きょう、Yale collegeで現役のケンブリッジ、オックスフォードの学生たちが主催するワークショップが開催されました。このワークショップは、特に大学進学率が低いウエールズの優秀な生徒たちの為に学生が企画してくれたものです。ではなぜとくに面接にこだわるかというと、オックスブリッジの面接は受験者の知的なポテンシャルと、常識にとらわれない鋭い思考能力を試すため、非常に難しい問いが多いからです。
このワークショップでは実際に出願する学部に基づいてグループを作り,(僕の場合は社会科学)過去に出題された問題を皆で討論するというものでした。
例えば"Why are rich countries rich, poor countries poor?"(なぜ富める国は富みで、貧しい国は貧しいのか)という問いを皆で話し合ったのですが、本当に深い議論が出来ました。最初に発言したときは資本主義の台頭による搾取について話そうと思ったのですがうまくしゃべれなくて駄目でした。でも二回目にチャンスをもらったときは、みんなが当たり前の経済理論を展開していたので、誰がその貧富の尺度を決めたのか問いかけました。さらに僕は自分が生物多様性会議で、マレーシアの奥地の村で現地の人が言っていたことを紹介しました。「自分たちは大都会に魚を売りにいくことがあるが、洗濯機やエアコンはいらない。なぜなら私たちの価値観では我々は十分豊かだから。」
この討論は歴史を専攻しているケンブリッジの学生によって司会進行されていたのですが、僕の意見に注目してくれて、何回も引用してくれました。
それはともかくとして、やはりオックスブリッジの学生たちは別格でした。圧倒的な知識量と柔軟な思考能力、そしてそれらを人を惹き付けながら表現する能力。どれをとっても超一流でした。でも逆に言えば、ケンブリッジにいきことが出来れば、こうした輝かしい学生たちと毎日肩を並べて学ぶことが出来る訳です。おそらくそれは一生の財産になるだろうと今日の学生たちを観ていて確信しました。
僕は既に5校に出願した訳ですが、どうも最近ケンブリッジのことしか眼中にないというか、それしかイメージがわきません。学生に聞いたところ、僕のような特殊なバックグラウンドの生徒はいち早く面接のオファーがもらえる(大体90%くらい)そうなので、それに期待したいです。むろん期待のし過ぎは、そう出なかったときのショックが大きすぎますが。いずれにせよ日本の高校からの推薦書も届き、必要なものはすべてそろいました。
今日の体験を刺激にして、今後も万全の準備をしていこうと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿